今週もワインのお話
金曜の『Jungle♣ソムリエ』ブログ
先週に引き続き、今週もブルゴーニュ産の赤ワインのご案内しようと思います。
クロ・ド・ヴージョ
12世紀にブルゴーニュの領主たちの寄進でこの地を所有したシトー派修道院の修道士たちが、ブドウを栽培したのが始まりです。
元々は彼らが単独で畑を所有していたので周りに石垣を築いた為、クロ・ド・ヴージョという名称になりました。
ワインの名前でたまに聞く「クロ・ド・〜」 とは、石垣に囲まれた〜という意味なのです。
話が逸れましたが、フランス革命時の領地没収を免れる事は出来ません。
現在に至っては、約80軒の所有者に細分化されている畑のため生産者によって品質の差が最も激しい畑のひとつでもありますが
ロマネ・コンティやシャンベルタンと並び、全ブルゴーニュを代表する特級畑のひとつでもあります。
畑の真ん中に建設されたルネサンス様式のシャトーは、シュバリエ・ド・タストヴァン(ブルゴーニュ利き酒騎士団)の本部となっております。
決して怪しい団体ではなく、「ワインがあれば憂いなし」をスローガンにして
世界中にブルゴーニュワインを広める活動をしている、由緒正しく伝統を重んじる一団なのです。
そして、ドメーヌ・ド・ラ・ブリュネルという造り手は
1782年に設立された、歴史ある家族経営のドメーヌです。
ジュヴレ・シャンベルタン村とヴージョ村に畑を所有し、中でもクロ・ヴージョは3番目に広い面積を所有しています。
ワインのラベルも、何処となく古き良きブルゴーニュの懐かしい雰囲気を醸し出しています。
このような顔の赤ワインは、若いうちより少し熟成を重ねた方が美味しくなる事が多いです。
2006年のワイン、どのような味わいになっているのでしょうか?
どうぞJungle Tokyoで、お確かめください。