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2021.08.20

新たなスタイル

1843年、スコットランドのハイランド地方に設立されたグレンモーレンジィ。

 

このディスティラリーの大きなの特徴は、スコットランドで最も背の高いポットスチルで蒸留している点が挙げられます。

その高さは5.14mにも及び、2階建ての家の高さに相当します。

そのようなポットで蒸留すると、重たいアルコールはポットスチルを登りきることが出来ないので

軽やかなアルコール蒸気の中からフルーティーでフローラルな成分だけが抽出でき、華やかなアロマとエレガントな味わいが生み出されます。

 

使用する樽にもこだわりがあり、理想的な通気性を持つホワイトオークの木を年輪の密集度を数えてえりすぐるところから始まります。

2年かけてゆっくりと自然乾燥させた後、バーボンメーカーに貸し出し使用してもらう事で不要な成分を取り除きグレンモーレンジィのためだけの特別な樽が完成します。
 

スタンダード以外のラインナップでは、シェリーカスク、ルビーポートカスクや甘口白ワインのソーテルヌの樽で熟成というのもあります。

 

さて、そんな伝統あるグレンモーレンジィから

ハイボールやカクテルのために企画されたシングルモルトの枠にはまらない、エックス バイ グレンモーレンジィというのが発表されました。

 

そのコンセプトである“X”は「MixのX」「X Factor(未知数)のX」「組み合わせのX」を意味し、まさに無限大の可能性(美味しさ)を表しています。

 

バーボン樽で熟成の後に、一部を新樽で追加熟成させる事で

「グレンモーレンジィ」特有の繊細な柑橘とバニラの個性を活かしながら

オリジナルよりスイートでリッチな厚みが感じられます。

 

柑橘の香りをたっぷりと効かせて楽しみたいですね。