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2023.05.19

偉大なる系譜

先週の「Jungle♣️ソムリエ」ブログにて、ペトリュスを育て上げたクリスチャン・ムエックス氏のお話をしましたので 

今週は 

 

シャトー・ペトリュス 

 

誰もが知る、世界最高峰の畑から生まれるボルドーの伝説的ワインの1本です。 

小さな畑は僅か11.4haしかなく、そのため年間生産本数はわずか4,500ケース程度に留まり希少価値も高まります。 

 

しかしペトリュスの名声は、当然ながら世に出てから直ぐに得たものではありません。 

元々18世紀中ごろはアルノー家の所有地で、クリュ・ブルジョワとプルミエ・アルティザン級に格付けされていました。 

最初の名声は、1889年に開催されたパリの万国博覧会での金賞受賞です。 

でもまだ、人気・価格ともに目立った高騰はみられませんでした。 

所有者がマダム・ルバに移り、1962年にジャン・ピエール・ムエックス社が所有するようになってからその真価が見出され始めました。 

前出のクリスチャン・ムエックス氏が、畑のポテンシャルを見極めメルロー種100%のペトリュスのスタイルを確立させたのです。 

 

アメリカでの名声は、海運王オナシスがニューヨークのレストラン「ル・パヴィヨン」に訪れた際にペトリュスを飲んで以降、ステイタス・シンボルとなりワイン通を気取りたい人々のマスト・アイテムになったという話があります。 

 

このようにマダム・ルバの畑に対する品質への細やかな気配りと強い意志や、クリスチャン・ムエックス氏の比類なきワインメイキングセンスなどの奇跡が重なり徐々に培われたものです。 

 

そんな世界中から名声を集め、成功者に愛されるワインを「Jungle Group」で嗜んでみてはいかがでしょうか。