ワイン生産者の中には、長い歴史を持つものが多く存在しますが
世代交代を機に、脚光を浴びたり評価を落としたりと
浮き沈みがあるのも、珍しい事ではありません。
本日ご紹介する、このカリヨン家も
1520年のジャン・カリヨンまで遡ることができるピュリニー・モンラッシェを代表する家系です。
所有する畑の中には、1級畑のコンベット、ペリエール、シャン・ガン、ルフェール、フォラティエールなどがあります。
先代のルイ・カリヨンについては、コント・ラフォンやルフレーヴと同じく「クライヴ・コーツ」から最高評価の3ツ星で称えられる偉大な白の造り手であります。
ルイの息子のジャックとフランソワ兄弟がそれぞれ醸造と栽培を担っていましたが、父親の引退を期に所有畑が分割されることになり
2010年にフランソワは兄のジャックが継いだドメーヌから独立します。
こうして誕生したカリヨン家の新たな醸造所がフランソワ・カリヨンなのです。
独立してからも「畑がワインのクオリティを造る」というワイン造りへのモットーにより、ルイ・カリヨン時代のクオリティを一貫して保っています。
ファーストヴィンテージ2010年は既に評論家から高い評価を受けており
2014年には「ラ・レヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」にて、コント・ラフォンやルロワなどと共に、ブルゴーニュで最も偉大な50ドメーヌに選出され注目のドメーヌとして期待されています。
今回1級畑の2アイテムを、先行入手する事が出来ました。
ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・シャン・ガン(左)
ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・コンベット(右)
フランソワ・カリヨン
ワイン造りはルイ時代と変わりがないというものの
父は瓶詰めは3月と決めていたところを、フランソワはワインの熟成状態を見て時期を決定したり
先代の頃よりも少し熟度を高めて収穫を行い、醸造中のSO2の添加も減らしたりと
偉大な父が築き上げた評価をさらに高めるべく、微細な調整を重ねて丁寧に醸造をしています。
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