毎年ラベルが変わる事でも有名な、Ch.ムートン・ロートシルト。
1922年にフィリップ・ド・ロートシルド男爵がドメーヌを相続し、その2年後からシャトー完全ボトル詰め(元詰め)システムを始めます。
当時ワインは樽に詰められた状態で、ネゴシアン(ワイン商)へ出荷されているのが当たり前の時代のことです。
この年、男爵はシャトーのラベル制作をジャン・カルリュに依頼したのが始まりです。
(Jungle♣️ソムリエが、以前にいたレストラン所有)
そしてWWIIの終結した1945年フィリップ男爵は、連合軍の勝利とムートンへの自らの生還を祝して
芸術家フィリップ・ジュリアンに、ラベル制作を依頼します。
「Victory」のVの文字がボトルを飾り称賛を浴びる事となります。
以後毎年、現代美術家がムートンのために制作したオリジナル作品がその年のラベルになります。
ジャン・コクトー(47年)サルバドール・ダリ(58年)マルク・シャガール(70年)パブロ・ピカソ(73年)やアンディ・ウォーホール(75年)といった、著名画家による作品が続々と登場し話題を呼びます。
ムートンのラベルはまさにワインと芸術の融合と言え
毎年購入してボトルを大事に取っておくコレクターを多数擁するのは、ムートンくらいかもしれません。
そのようなワインが、Jungle Groupのワインセラーを飾ることとなりました。
ワイン好きでなくとも、歴史を垣間見られる1本だと思わずにはいられません。