今週もやって参りました、Jungle♣️ソムリエ ブログ。
11月の第3週といえば、皆様はボージョレワインの解禁を思い出すでしょうが
実はもうひとつ、ワイン関係の一大イベントがあるのです。
それは『栄光の3日間』と呼ばれ11月第3週末にワインの町、ボーヌを中心に行われるブルゴーニュ最大のワイン祭りです。
期間中は町中のセラーが開放され年代ものや特級のワインの試飲会場になります。
最終日の日曜には1859年から続く世界最古のワインオークションが行われ、文字通り世界中のバイヤーやインポーターが集まります。
その会場となるのが、オスピス・ド・ボーヌ。
1443年にブルゴーニュ公国財務長官 ニコラ・ロラン夫妻が施療院 「オテル・デュー (神の館)」として創設しました。
この施療院は長引く戦争の災禍と疫病に苦しむ病人や、貧しい人々を救済するためのもので無料で施療してもらえたのです。
そしてその運営費は、オスピスが造る高品質なワインの売り上げで賄われ
病院として、また貧しい人の宿泊施設として存続して来ました。
現在でもオークションで得た収益で貧しい人々へ無料で医療を提供し、設立当初から続く伝統が守られています。
またオテル・デューは特徴的な屋根の模様と、単なる療養施設ではなく「貧しき者の宮殿」となるべく内装の装飾にも目を見張ります。
現在は博物館として一般公開され当時の治療器具からキッチン、希少な美術品まで見ることができます。
シャンパンも良いですが、たまには美味しいブルゴーニュワインなども
Jungle Tokyoで味わってみてはいかがですか。