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2024.02.02

長寿のワイン

「ドイツワインといえば甘口の白」という印象を持つ人も多い思います。

 

これは甘味の強い方が高い等級になる、ドイツ独自の格付けがある事と

1980年代にドイツから輸出されるワインの約60%を『リープフラウミルヒ(聖母の乳の意)』が占め、国際的に安くて甘い白ワインというイメージが定着したことが一因に挙げられます。

日本では、『シュヴァルツェ・カッツ(黒猫の意)』の方が有名かも知れません・・・

 

しかし1990年代半ばに起こった、世界的な赤ワインブームやドイツ国内のライフスタイルの変化により

近年では約6割が辛口で、残る4割が甘口という比率になりました。

現在でも作られる甘口の中には世界3大貴腐ワインやアイスワインなどもある為、その人気は衰える事がありません。

 

様々な個性の産地がある中で、とても優しい口当たりのモーゼル・ザール・ルーヴァー地方。

そのモーゼル御三家と称される最高峰の一角である、プリュム家(他、エゴン・ミュラー、ドクター・ターニッシュ)のワインを取り寄せました。

古い年代のもので71年 89年 90年と、半世紀を経過したものもあります。

ですがこのプリュム家のワインは、カビネットクラスですら飲み頃までに少なくと5年はかかると言われ、そこから15年以上も美味しい状態を保ち続けるそうです。

 

しかも、ベーレンアウスレーゼクラスです。

さぞや、素晴らしい熟成を経ている事でしょう!